アメリカの戦争責任

米国の2発の原爆によって、広島と長崎の推定12万の市民が殺害された。それに匹敵する数の人々がその後の数カ月、数年間にやけどや放射線障害で死亡した。
(日経新聞2024年10月11日)

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昭和22年(1947年)UP通信とAP通信の記者に語った下記の「石原莞爾の言論」はGHQによって封殺された。

「広島と長崎への原子爆弾投下は、非戦闘員を殺す国際法違反である。」
「今日いかに戦勝国がこれを抗弁しようとも、公正な第三者と、公正な人類によって、歴史的な審判を受けることはまぬがれ得ない。一国の大統領(トルーマン)ともあろうものが、かかる野蛮行為をあえてして、しかも恥ずるところがない。」

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広島に原子爆弾「リトルボーイ」を投下したB-29「エノラゲイ」搭乗員セオドア・アンカークの回顧録からの引用
「日米双方の犠牲者を最小限に食い止め、戦争を終結させた」(早期終戦・人名節約論)という考えが、現在のアメリカ人の大多数の考え。

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昭和20年8月10日「米機の新型爆弾による抗議文」で、帝国政府は「非人道的兵器の使用を放棄すべし」と米国に抗議。
しかし、昭和38年(1963年)、政府見解として「早期終戦・人名節約論」に同調の上、国際法違反かどうか、判断できないという見解を示し、現在に至っている。

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参考:「アメリカの戦争責任」(「竹田恒泰」著)