トランプ大統領とグローバリズム
以下は、田中英道教授「日本人にリベラリズムはいらない」からの引用です。
平成27年(2015年)1月3日付の読売新聞記事で、キッシンジャーはこう述べています。
「アメリカはこれまで他国の政府を自分たちが作り変えられると信じてきた。だが現在そうした時代から脱却しつつある。我々は、日本とドイツの占領の経験を誤って分析していた。アメリカが日本を作り直したのではない。日本自身が自らの伝統的な価値観の中で、新たな状況、国際秩序に適用したのだ。日本はアメリカ中心の GHQ の権威を利用し、自らの力で国家の現代化を進め、復興を急いだ。こうした新たな環境への適応が、今やアジアの安定と、世界の平和と繁栄の基礎となったと言える。」
キッシンジャーは「第二次対戦後のアメリカ支配は錯覚に過ぎず、その錯覚はただされるべきだ」と言っているのです。これはつまり、「アメリカの名を借りたグローバリゼーション・ユダヤの世界支配の錯覚は終わりを告げた」ということに他なりません。トランプの勝利は、アメリカのユダヤ勢力が完全に方向転換したことを示しています。説得されたのか、自ら転換したのかどうかは別にしても、グローバリゼーション・ユダヤは、イスラエル・ユダヤに方向転換しました。「グローバリズム」を標榜していたアメリカのユダヤ勢力が、「ナショナリズム」に舵を切ったのです。トランプは米国民に対して「アメリカ一国主義」を歌い、ユダヤ勢力に対しては「イスラエル一国主義を支持する」と宣言して大統領選に勝ちました。
トランプ大統領は、ファシズムなきナショナリストであって、安倍首相はその先駆です。
ナショナリスト(国粋主義・民族主義)は、英語圏では良い意味で使われない。愛国主義者は、パトリオット(patriot)。