2021/12 ウクライナ戦争のロシア兵の実態

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2022年2月のウクライナ侵攻開始以来のロシア兵の死者は計11万5000~16万人で、1970年代末にソ連がアフガニスタンに侵攻したときの10倍以上だ。

プリゴジンは、この「使い捨て兵士」に、受刑者と法外な報酬を求める傭兵を充てた。ロシア軍の人命軽視の表れは人海戦術だけではない。ウクライナの民間人に対するレイプ、拷問、殺害、誘拐といった蛮行は世界を驚愕させてきた。捕虜となったウクライナ兵の処刑も日常的に行われている。

ミートグラインダー(肉ひき器)戦術とも呼ばれ、膨大な数の兵士を前線に送り込むことで、ウクライナ軍を疲弊させるとともに、その位置をあぶり出して爆撃する。

より貧しく、民族的に非ロシア系住民がより多い地方で大量の若者が戦争に取られている。実際、ウクライナ戦争はロシアの人口構成を変えている。莫大な数の戦死者は、ブリヤート人やタタール人、トゥバ人など非ロシア系住民に著しく偏っているのだ。

ロシアの優生政策はミートグラインダー戦術で完了ではない。この作戦によって失われた人口を、ロシアはウクライナ人によって埋め合わせている。

ロシアに連れ去られた子供のうち数万人は、ウクライナ人としてのアイデンティティーを奪われ、「ロシア化」されている。 第2次大戦中にナチスドイツが、占領したポーランドから金髪の子供たちをドイツに連れ去って養子縁組させ、ドイツ人にした措置をまねたものであることは明らかだ。

ウクライナ侵攻によるロシア兵の死者は11万5000~16万人に、兵士を「使い捨てる」ロシア軍の残酷物語(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース