2025/01 トランプの領土拡張の野心

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 フロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」で会見したトランプ氏は、グリーンランドやパナマ運河を米国の管理下に置くために軍事・経済的な強制措置をとらないと約束するかと問われ、「確約できない。何かをしなければいけなくなるかもしれない」と答えた。共に外国の資産だが「経済安全保障のために我々が必要としている」と述べた。

パナマ運河とグリーンランドの奪取に軍事力も? トランプ氏否定せず

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ドイツのショルツ首相は8日、デンマークの自治領グリーンランドなどの獲得に意欲を示す米国のトランプ次期大統領の発言を受け、「国境の不可侵の原則はすべての国に適用され、すべて国が守らなければならない」とする声明を発表した。

ドイツ首相「国境不可侵の原則守れ」 領土獲得発言のトランプ氏牽制

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トランプ氏 大統領就任まで1週間 グリーンランド パナマ運河めぐる発言が大きな波紋 現地の受け止めは… | NHK | トランプ次期大統領

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中国はパナマ運河の運営についても強い支配権を握り、アメリカから約150キロしか離れていないキューバに情報収集施設を建設した。中国はブラジルに軍を派遣して合同演習を行い、南極では基地の運用を拡大している。そしておそらく最も重要なことだが、中国産の合成麻薬フェンタニルがメキシコからアメリカに流入し続け、過剰摂取により十数万ものアメリカ人が命を落としている。

ロシアも西半球に関心を示し、キューバとベネズエラの独裁政権を支持したり、カリブ海に艦船を派遣するなどしている。イランとその代理勢力であるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも中南米各地で活動を続けており、国際的なカルテルやギャングはアメリカの市民や利益に脅威をもたらしている。

中国や国際犯罪組織といった敵対勢力の脅威が高まるなかで、トランプは西半球で自国の利益を守ることの重要性を改めて主張している。半球防衛の政策は、アメリカの歴史と戦略に深く根差したものだ。その伝統を復活させることは、第2次トランプ政権のレガシーの1つになるかもしれない。

パナマ運河やグリーランドを取り戻すというトランプの姿勢は、かつてアメリカが自明と見なしていた西半球重視の復活にすぎない

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「私はカナダが51番目の州になることを望んでいる」

トランプ大統領「カナダが51番目の州に」と再び挑発…「貿易に関して非常に不公平」と訴える