2025/01 米国経済の危機

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米国のトランプ次期大統領は7日、政府の借入金の限度を定めた債務上限の問題を巡り、「デフォルト(債務不履行)だけは避けたい」と述べ、早期に対処する考えを示した。「デフォルトが起これば、(世界恐慌が始まった)1929年のようになるかもしれない」と述べた。

新たな借り入れができずにデフォルトに陥ることを防ぐには、上限の引き上げか効力停止に関する法案を成立させる必要がある。米財務省は、実際に上限に到達するのは1月14日から23日の間になるとの見通しを示している。

トランプ氏「デフォルトが起これば、1929年のようになるかもしれない」…債務上限問題で早期対応の考え

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トランプ次期政権の政策で米国のインフレが加速し、財政赤字が拡大するという観測から米10年国債利回りは過去1カ月で約0.5ポイント上昇し、4.7%近くに達した。社債発行ラッシュに加え、今週は1190億ドル(約18兆8000億円)規模の米国債入札も予定され、今後数週間のうちにさらに国債発行が見込まれることも、利回りの押し上げ圧力を増大させた。

米長期金利5%に備える債券市場、トランプ氏の就任間近-6%予想も - Bloomberg

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2025年の株式市場で最も大きな下振れリスクは、インフレの反動によってアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げることだ。投資家たちは2025年に金利が2回引き下げられると見込んで取引をしているため、この予想が外れた場合、彼らに衝撃をもたらすだろう。

FRBが金利を引き上げ、2025年の年半ばに10年物米国債の利回りが5%を超えるという可能性も40%だと予測している。

2025年にアメリカが景気後退に陥る確率は0%…その代わりに心配すべきこと