光免疫療法の話

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<がんを守るタイプの免疫細胞を光免疫療法で事前に破壊し、オプシーボ薬が安全に使えるかどうか調べる計画>

がん守る免疫細胞が活性化か 阻害薬で副作用の原因 米チーム 10/26(水) 10:32( 毎日西新聞 )

 

<米Rakuten Medical社は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏らが見いだしたオプジーボ療法と光免疫療法とを併用する新たながん治療の臨床試験を進めています。1分でがんを死滅させ、全身のがんにも効果を発揮する治療法として期待されています。>

がん検診に遺伝子診断、光免疫療法にオプジーボ併用1/11〜15の海外ニュースダイジェスト( 日経 BP )

 

日本人がアメリカで開発して治療法です。「光免疫療法の最大のメリットは、既存の治療法に比べて副作用が格段に少ない点です。周囲の正常細胞にはほとんど影響をおよぼさず、がん細胞だけを選択的に攻撃して取り除くことができる。そのため、原理的には副作用がほとんどないというわけです」

現在、光免疫療法(近赤外光線免疫療法:PIT)は、日本の千葉大学でも治験中です。現在は、一部の頭頸部がんのみが保険診療の対象となっているが、小林氏は「近い将来には8割から9割の固形がん(白血病などの血液のがん以外の、臓器や組織で腫瘍を作るがん)に適用されるはず」と見込む。もしその通りになれば、光免疫療法はがん医療の未来とがん患者の運命を大きく変える稀代のゲームチェンジャーとなる。

楽天・三木谷浩史が、光免疫療法の研究を支援しています。特殊なのは同時に使われる「アキャルックス」という薬剤のほうである。少し専門的な説明になるが、「IR700」という光感受性物質と、「がん細胞の表面に多くあらわれるタンパク質と結合する物質」との複合体で、特定のがん細胞とだけ結合し、近赤外線を当てると急激な化学反応を起こす。バイオベンチャーの楽天メディカルが製造販売を行う新薬だ。この薬も近赤外線も人体への影響は限定的だが、作用の仕組みは非常にダイナミックである。(以上デイリー新潮の記事より引用)

 

参照書籍:

  「がん光免疫療法の登場-手術や抗がん剤、放射線ではない画期的治療」(永山悦子/小林久隆-協力)

 

*****参照ネット情報****************************

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保険適用となった! 光でがん細胞だけを破壊する「がん光免疫療法」 2021/1/6 20:00( iZa )

 

<先行して治療が行われたのは、「国立がん研究センター東病院(千葉)」「東京医科大学病院」「愛知県がんセンター病院」「神戸大学医学部附属病院」の4施設。>

がん患者の最後の希望「光免疫療法」の保険診療が開始 腫瘍が縮小? すでに受けられる病院は ドクター新潮 医療 がん 2021年07月19日( デイリー新潮 )

 

楽天・三木谷浩史が167億円も出資した「“世界が変わる”がん療法」の全貌( 文春オンライン 大西 康之 2019/09/22 11:00 )

 

年内実用化へ がんを消す「光免疫療法」驚きの効果と問題 2019年04月13日 by 中川恵一

 

光免疫療法の治験の進捗状況