コロナ感染阻止に台湾は成功日本は失敗なぜ？（12/7）

作成者:Web Master 作成日:月, 12/07/2020 - 08:05

新型コロナウィルスの封じ込めは、台湾では成功し、日本では失敗しているのは明白である。

下表の通り、３月末の感染者数に比べ、１１月末に、台湾の感染者数は、約２．１倍の６５１名なのに対し、日本は約７９．０倍の約１５万名になっている。
死亡者についても、５月末の死亡者数に比べ、１１月末に、台湾の死亡者数は、たった７名で、増加していないのに対し、日本は約２．３倍の２, ０５７名になっている。

台湾と日本の違いは、外国人の入国を禁止したかしないか。国民に情報を分かりやすく公開しているかしていないか。の差ではないかと思う。

外国人の入国を禁止したかしないかの差については下記の通り。

台湾は、コロナ発生情報を知るや、直ちに中国からの入国を禁止した。
日本では、４月初めに感染国からの入国を禁止すると宣言しながら、特段の事情による入国を国民に何の説明もないまま許可しており、４月から１０月末に入国した外国人は、一般の入国を含め約２９万人に達した。

更に、１０月には「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置等による入国者」と称して、外国人の入国を緩和した。これに伴い１０月には特段の事情による入国の情報は非公開となった。恐らくこれは、「特段の事情による入国」に代替するもののようである。
感染拡大が懸念される冬場に向かって、外国人の入国を緩和したというのは愚策としか言いようがない。しかも、緩和された外国人は共産主義国（中国とベトナム）からの入国者が大半を占めるのである。経済重視を旗印に、感染拡大ばかりでなく、日本の共産主義化に寄与する政策には、賛同しかねる。

外国人の入国者数と、日本における累積感染者数及び累積死亡者数との相関係数は下表の通り。共に、０．９８以上で、高い正の相関があることは明白である。因果関係については分からないので、政府には因果関係がないことの説明を望みたい。入国する外国人にはPCR検査を実施しているとはいえ、その誤判定率は３０％はあると聞いている。入国者の３０％の感染者を入国させている可能性はあるのである。因果関係があるなら、直ちに外国からの入国を禁止すべきである。また、新型コロナウィルスの英国の変異種の報道では、入国時陰性だった帰国者が、数日後発症したとのこと。入国時PCR検査で陰性であったとしても、感染者を入国させているということである。世界的に感染が収まるまで、鎖国が必要だと思う。ただし、日本人の帰国については、水際対策・追跡システムを徹底して帰国を許可すべきであろう。

国民に情報を分かりやすく公開しているか否かについては、下記の通り。

情報公開が、分かりにくい上、遅いというのが、日本の官庁である。例えば１１月の外国人の一般入国情報は、１２月の半ばをすぎないと公開されない。「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置等による入国者」の国別情報は、毎回エクセルの「国の行の位置」が異なるので、１ヶ月分を足し上げるのに手間がかかる。しかも、週単位なので、月別のデータを作れない。更に、週別と言いながら、１１月は、１日から８日の集計で、不統一だったりする。

いずれにしても、統計情報は、時系列で把握できるようにすべきであるし、速やかに国民に公開する必要がある。国民に政府と同等の情報を公表することによって、政府の政策に対する賛同も得られるのである。「特段の事情による入国」のように、国民に何の説明もなく、入国を許可するような政策は、国民の賛同を得るのは難しい。

また、新型コロナウィルスの感染者や患者・死亡者について、外国人の情報が全く公表されない。これは、異常だと思う。感染者不明が増加しているが、これらは外国人なのではないかと憶測している。事実を国民に公開しないのは、隠ぺいそのものである。患者の国籍を公開することは、感染要因を把握するためや、ゲノム解析にも必要な情報である。
民主国家では、当然行われるべき感染者や患者の国籍情報を公開しない厚生労働省を庶民は信じることはできない。医者や介護士までも、この隠ぺいに加担しているとすると、医者や介護士が何をのたまわっても国民の信頼は得られまい。政府も信じられず、医者も信じられないとすると、感染防止などは、達成できるはずがない。