日本人の長所は、優れたものを見極めて、吸収同化していく文化的遺伝子です。その典型として「言語」があります。日本人の表現・伝達手段としての言葉には、「漢字」「平仮名」「片仮名」「ローマ字」「数字」「外国語」があります。これらの言葉は、表音文字(漢字以外)と表意文字(漢字)に分類され、文章は、表音文字と表意文字を自由に組み合わせて、作成します。文例を上げると下記のようになります。
今日の天気は「晴れ後雨」です。寒くないので、コート(外套/kohto/coat)は不要です。
(Today's weather is "rainy after sunny". It's not cold, so you don't need a coat (GAITOU/kohto / coat).)
表音文字と表意文字の混ざった言語は日本だけかもしれません。その表現力の豊かさは、歴史的文化遺産に登録してもおかしくないほどだと思います。
その日本語の表現で、庶民にまで行き届いている表現手段が「五七五調」です。和歌(短歌)・狂歌・俳句・川柳・都都逸など、芸術・標語・教訓・異常性・喜怒哀楽・政権批判などを、短く簡明に伝達する手段として日本文化に深く根差しています。
歴史に残る和歌集の代表は、万葉集(7世紀前半から759年までの約130年間の歌を収録)です。天皇陛下から庶民に至るまで、多くの人々の和歌が掲載されています。古代から、いかに平等感が根付いていたかが分かります。日本の元号「令和」は、この万葉集の「巻五 梅花の歌三十二首并せて序」の一節を典拠とし、日本史上初めて元号の出典が漢籍でなく日本の古典となりました。
また、江戸時代には瓦版と言う庶民への伝達手段がありました。
このサイトでは、五七五調の川柳・狂歌・都都逸を駆使して、主に日本の安全保障に関わる「公開されたネット情報や著作を収集・処理」し、「我ら庶民」という立場から、「瓦版屋になったつもりで」日本人へ伝達したいと思っています。疲れた時は、情報のない「ぼやき」も、五七五調で表現したいと思います。
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